躍進するアジア経済と縮小する日本市場。経済活動がグローバル化するなかこれからの日本はアジアとともにアジアの中で、あるいは世界を舞台に発展・繁栄をめざす必要があります。
今、企業は生産拠点の移転や経済活動を世界規模に拡充するために英語を駆使して活躍できる有能な人材を渇望しています。
多くの留学生と切磋琢磨しつつ英語で行われる授業で学位を取得し、1年間の海外留学を経験し、在学中から実戦的な英語コミュニケーション能力と異文化理解力を獲得している国際系学部の卒業生たちは企業や社会の中核を担っていくことでしょう。
1)難関の大学や高校ほど、入試における英語の比重が高まっている。
2)長文の大意把握・要約など英文を迅速に読み解く力が求められている。
3)リスニング問題の重要性とレベルが高まり、配点が増えている。
有名校・難関校といわれる高校・大学入試で長文読解力や論理性を問う英作文などの出題が増えています。
2010 年の高校入試では長文読解が54%、英作文が22%、リスニング/スピーキングが12%で、純粋な文法問題は9%に過ぎません。
大学入試では、例えば、慶応大学の総合政策学部や環境情報学部では試験科目は英語と小論文のみで、英語の試験内容は1000語程度の長文2題が出題され、問題文を含めると3000語程度の英文を120分で読みこなさなければなりません。
また、人気の高い早稲田大学国際教養学部では3科目中、英語の配点が半分。内容は1000 語超の長文2 題、他に長文要約、自由英作文、さらに50 分の高難度リスニング問題が出題されています。
また東京大学は長文の読解と要約が中心に、45分間のリスニング問題が25%の配点を占める一方、文法問題は全体の4%しか出題されていません。
これは、文部科学省の国際化拠点整備事業などを受け近年有名大学で積極的に国際化が進められていることが理由となっています。
教師やカリキュラムを国際化し、外国人留学生枠を拡大し、海外の大学との提携(単位・学位の共有等)を広げ、英語で行う授業を増やして留学生と切磋琢磨する環境の中で国際的に活躍できる人材の育成をめざしています。